論文・書籍・発表資料など

論文・書籍・発表資料

種別 記事
タイトル 『人工内耳をしても手話が必要なわけ』
著者
書籍・出典 The Conversation誌
解説

『人工内耳をしても手話が必要なわけ』  (動画字幕付き)

The Conversation誌に掲載された、アメリカの3人の研究者による『人工内耳をしても手話が必要なわけ』というの記事を紹介します。The Conversation誌は、2011年にオーストラリアで始まった研究者と編集者がタッグを組んだニュースメディアで、信頼性が高いとして知られる雑誌です。

2歳児とお母さんがイギリス手話で会話をする可愛い動画(日本語字幕付き)もあります。ぜひ、ご覧ください。

 

※本記事の和訳と字幕は明晴学園がConversation誌および動画の原作者(Nick Beese)の許可を得て作成しています。

※文中のリンクから根拠になっている論文やサイトを見ることができます

※ブラウザで「英語のサイトを常に日本語に翻訳する」に設定すると日本語で読むことができます

関連URL https://theconversation.com/amp/why-sign-language-is-vital-for-all-deaf-babies-regardless-of-cochlear-implant-plans-142956?__twitter_impression=true&s=06
関連ファイル  Conversation 論文(和訳).pdf
種別 論文
タイトル 『Principles and Guidelines for Early Intervention After Confirmation That a Child Is Deaf or Hard of Hearing』(ろうまたは難聴の診断後の早期介入における原則と指針)/Christine Yoshinaga-Itano(クリスティン・ヨシナガ=イタノ)
著者
書籍・出典 Journal of Deaf Studies and Deaf Education」誌2014年論文 (2014)19 (2): 143-175.doi: 10.1093/deafed/ent043
解説

聞こえない子、聞こえにくい子への言語発達を含む総合的な支援は、アメリカのコロラド州が最も進んだ地域の一つとされています。そこで中心となっているコロラド大学のクリスティン・ヨシナガ=イタノ教授(音声言語科学)は、人工内耳を活用した言語獲得の研究についても第一人者といえるでしょう。教授が言語聴覚の専門家とともにまとめたガイドラインは、聞こえない、聞こえにくい乳幼児は3歳までの早期支援が重要で、アメリカ手話の活用が基盤のひとつとなることをさまざまな形で指摘しています。

この論文は関連URLのサイトで参照することができます。

関連URL http://jdsde.oxfordjournals.org/content/19/2/143.full
関連ファイル
種別 情報提供パンフレット等
タイトル 目で見る言葉と目で見る学習、聞こえなくても大丈夫~ことばを育てる~
著者
書籍・出典 https://vl2.gallaudet.edu/about/  BBED訳
解説

目で見る言葉と目で見る学習米国にあるろう者のための教育機関ギャローデット大学では、ろう学校や研究センターを併設して聞こえない・聞こえにくい子を手話で教育する方法を研究し実践しています。その研究成果は「手話をL1(第一言語)とするために必要な12の研究成果」として、誰にでも読めるようにわかりやすく紹介されています。BBEDでは、ギャローデット大学の許可を得て、家族が果たす役割についてまとめた「Research Brief #9」を翻訳しました。レポートの中で登場するASL(American sign language)をJ SL(日本手話/ Japanesesign language)に置き換えて読んでみてください。聞こえない・聞こえにくいお子さんに確かな第一言語を獲得させるために家族は何をすればいいのか、具体的な方法も紹介されています。ぜひ参考にしてください。
VISUAL LANGUAGE & VISUAL LEARNING OVERVIEW OF RESEARCH BRIEFS #9 原文


《重要な研究成果》
アメリカ手話(ASL)の習得に家族が果たす役割について
●ろう児の言語獲得には、親の積極的なかかわりがとても大切です。
●音声か手話かに関わらず、発達の初期に言語を身につけることは、人と関わる力・ものごとを認識する力・読み書きの力の発達を促します。
●アメリカ手話(ASL)のような、自然言語とみなされる手話言語は、世界各地のろうコミュニティの中で育まれてきたものです。
●ろう児の手話の発達は、音声言語の発達とよく似ています。違う点よりも似ている点のほうがはるかに多いのです。
●言語学習には、臨界期があります。ASLを後から(5歳以降に)学んだ子どもは、大人になっても流暢さに欠けますし、間違いも多いままになります。
●ASLの学習が、音声言語の発達にマイナスの影響を与えるという考えに学術的な根拠はありません。
●ろう児に合った言語学習を進めるためは、親への情報提供が不可欠です。

https://vl2.gallaudet.edu/research/research-briefs/english/
https://vl2.gallaudet.edu/files/9013/9216/6290/research-brief-9-family-involvement-in-asl-acquisition.pdf

関連URL https://vl2.gallaudet.edu/research/research-briefs/english/
関連ファイル  RESEARCH_BRIEFS_9.pdf