論文・書籍・発表資料など

論文・書籍・発表資料

種別 論文
タイトル 「つながる」ろう教育―コロナ禍の経験から
著者 佐々木倫子
岡 典栄
書籍・出典 『「つながる」ための言語教育 アフターコロナのことばと社会』
杉野 俊子 (著, 監修), 野沢 恵美子 (著, 編集), 田中 富士美 (著, 編集) 2021明石書店
解説

圧倒的な聴者社会のなかで、周りとつながりにくいろう児・者(特に聴者の家庭で一人だけが聴こえない場合)が家族の中で孤立するディナーテーブル症候群について紹介した上で、新型コロナの影響で学校が休校していた間の明晴学園がどのようにして子どもたちとつながっていたか、その取り組みについて書いてあります。教員と子どもたち、また、子どもたち同士がどのようにつながっていたか、見てください。

 

関連URL https://www.akashi.co.jp/book/b589433.html
関連ファイル
種別 論文
タイトル 『Ensuring language acquisition for deaf children: What linguists can do』(ろう児の言語獲得を保障する ~言語学者ができること~)/Tom Humphries (トム・ハンフリーズ) ほかの共著
著者
書籍・出典 「Language」アメリカ言語学会学術誌「ランゲージ」誌2014年6月号の論文
解説

アメリカの言語学者らが、最新の研究結果をもとに、人工内耳をしても手話が必要であると述べています。アメリカ言語学会が刊行する学術誌「ランゲージ」に掲載された総合的な論文で、最新の研究成果を網羅しています。英文は表示できませんが、著者の了解を得て明晴学園が日本語に翻訳したものがあります。

 著者の了解を得て明晴学園が公式サイト内に掲載しています。

「Language」アメリカ言語学会学術誌「ランゲージ」誌2014年6月号の論文(和訳)

関連URL https://www.researchgate.net/publication/263351044_Ensuring_language_acquisition_for_deaf_children_What_linguists_can_do
関連ファイル  language_V90_v2_5.pdf
種別 論文
タイトル 『Principles and Guidelines for Early Intervention After Confirmation That a Child Is Deaf or Hard of Hearing』(ろうまたは難聴の診断後の早期介入における原則と指針)/Christine Yoshinaga-Itano(クリスティン・ヨシナガ=イタノ)
著者
書籍・出典 Journal of Deaf Studies and Deaf Education」誌2014年論文 (2014)19 (2): 143-175.doi: 10.1093/deafed/ent043
解説

聞こえない子、聞こえにくい子への言語発達を含む総合的な支援は、アメリカのコロラド州が最も進んだ地域の一つとされています。そこで中心となっているコロラド大学のクリスティン・ヨシナガ=イタノ教授(音声言語科学)は、人工内耳を活用した言語獲得の研究についても第一人者といえるでしょう。教授が言語聴覚の専門家とともにまとめたガイドラインは、聞こえない、聞こえにくい乳幼児は3歳までの早期支援が重要で、アメリカ手話の活用が基盤のひとつとなることをさまざまな形で指摘しています。

この論文は関連URLのサイトで参照することができます。

関連URL http://jdsde.oxfordjournals.org/content/19/2/143.full
関連ファイル
種別 論文
タイトル 『Should All Children Learn Sign Language?』(ろう児はみな手話を学ぶべきか?) /Nancy K. Mellon(ナンシー・メロンほかの共著)
著者
書籍・出典 「Pediatrics」 Vol 136, No. 1, July 2015(米国小児科学会誌2015年7月号)
解説

耳鼻科学、言語学、教育学などの専門家が小児科学会誌のためにまとめた論文。人工内耳をするかしないかにかかわらずろう児には手話が必要、あるいは有益と論じています。「ランゲージ」誌論文と重複しますが、より広い視点からの考察が加えられています。

関連URLに記載したサイトで参照できます。

関連URL http://pediatrics.aappublications.org/content/136/1/170
関連ファイル
種別 論文
タイトル 『Spoken English Language Development in Native Signing Children With Cochlear Implants』(人工内耳をしたネイティブ・サイナー児の音声英語発達)/Kathryn Davidson(キャスリン・デビッドソン)ほかの共著
著者
書籍・出典 「Journal of Deaf Studies and Deaf Education」誌2013年10月号論文
解説

人工内耳をしたろう児がどのように音声語を獲得しているかを、「人工内耳をしたネイティブ・サイナー(両親もろう者のろう児)」について調査した研究。手話を身につけたろう児は音声言語の学習も進むことを明らかにしています。人工内耳には手話が必要なだけでなく、その手話は「自然手話」であることがポイントです。

著者のデビッドソンらは、人工内耳をしたろう児の手話と音声語の習得を専門的に研究している認知言語学者で、日本にはこれだけの専門性をもつ研究者はいないようです。

PDFファイルは関連URLに記載したサイトから入手できます。

関連URL http://jdsde.oxfordjournals.org/content/early/2013/10/16/deafed.ent045.full.pdf+html
関連ファイル
種別 書籍
タイトル 『ことばの力学』
著者
書籍・出典 白井恭弘著、岩波新書 2013年
解説

『ことばの力学』

言語習得論を専門とするピッツバーグ大学の言語学教授が、社会のなかで言語はどのように使われているかを一般向けに書いた新書です。明晴学園のバイリンガル教育にも触れています。

関連URL https://www.meiseigakuen.ed.jp/medaka/books
関連ファイル
種別 論文
タイトル 『バイリンガルろう教育実現のための一提案 手話単語つきスピーチからトランスランゲージングへ』/佐々木倫子著
著者
書籍・出典 「言語教育研究」2015年 第5巻
解説

バイリンガル教育の専門家が、聞こえない子(ろう児)の言語獲得には手話と日本語の二言語習得、バイリンガリズムが基本であることを述べ、さらに二つの言語をひとつのシステムとしてとらえる「トランスランゲージング」という最新の概念について論じています。

著者の了解を得て明晴学園がサイト内に掲載しています。

PDF『言語教育研究』2015年 第5巻

関連URL
関連ファイル  trancelanguage.pdf
種別 記事
タイトル 『人工内耳をしても手話が必要なわけ』
著者
書籍・出典 The Conversation誌
解説

『人工内耳をしても手話が必要なわけ』  (動画字幕付き)

The Conversation誌に掲載された、アメリカの3人の研究者による『人工内耳をしても手話が必要なわけ』というの記事を紹介します。The Conversation誌は、2011年にオーストラリアで始まった研究者と編集者がタッグを組んだニュースメディアで、信頼性が高いとして知られる雑誌です。

2歳児とお母さんがイギリス手話で会話をする可愛い動画(日本語字幕付き)もあります。ぜひ、ご覧ください。

 

※本記事の和訳と字幕は明晴学園がConversation誌および動画の原作者(Nick Beese)の許可を得て作成しています。

※文中のリンクから根拠になっている論文やサイトを見ることができます

※ブラウザで「英語のサイトを常に日本語に翻訳する」に設定すると日本語で読むことができます

関連URL https://theconversation.com/amp/why-sign-language-is-vital-for-all-deaf-babies-regardless-of-cochlear-implant-plans-142956?__twitter_impression=true&s=06
関連ファイル  Conversation 論文(和訳).pdf
種別 書籍
タイトル 『手話を生きる ―少数言語が多数派日本語と出会うところで―』
著者
書籍・出典 斉藤道雄著、みすず書房 2016年
解説

手話とはどのような言語かを、一般読者向けにわかりやすく書いた本。著者は明晴学園前校長で、最新の言語学、心理学などにもとづき、ろう児には手話が必要であると伝えています。日本のろう教育は手話を認めるにしたがってその姿を変えてきたこと、手話は人工内耳の基礎となり、「バイモーダル・バイリンガル」という形での言語獲得、使用を可能にすることにも言及しています。

関連URL
関連ファイル
種別 論文
タイトル ろう児または難聴児のためのアメリカの言語発達チェックリスト
著者 米国上院BS210委員会
書籍・出典 カリフォルニア州立ろう学校
解説

明晴学園ではギャロ―デット大学で取りまとめられたVCSL、カナダのオンタリオ州で用いられていたアセスメント、明晴学園の独自の評価方法などを用いて、手話の言語発達を見ています。この指標はご家庭で保護者の方が観察する際の参考になるようにと明晴学園で翻訳したものです。この指標は言語発達(手話も音声も含む)を見るものです。

※https://www.cde.ca.gov/sp/ss/dh/sb210langmilestones.aspを許可を得て明晴学園で翻訳したものです。

関連URL https://www.cde.ca.gov/sp/ss/dh/sb210langmilestones.asp
関連ファイル  ろう児または難聴児のためのアメリカの言語発達チェックリスト (訳)明晴学園.pdf