「明るい」「晴れる」「学園」という手話は、いずれも「ろう」と同じ手形で、両手を用いて表します。誰とでも手話で自由に話せる明るい学校という意味が込められています。
ろう者たちから生まれた自然言語で、日本語とは異なる文法構造をもつ独自の言語です。目や眉やあごなど手以外の動きに文法があり、ろう児が自然に獲得できる唯一の言語です。
第一言語(母語)として日本手話、第二言語として書記日本語を身につけることを目指した教育です。教室内では、常に日本手話と日本語が使用されています。
視覚で情報を得るろう者には、聴者とは異なる言語や思考、価値観、歴史、芸術、生活様式などがあり、それらをろう文化とよびます。ろう文化と聴文化を学び、互いの文化を尊重することを学びます。
聞こえる赤ちゃんは周囲の音声を聞いて自然に日本語を覚えます。聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんも手話環境があれば、手話で喃語や幼児語、二語文などを話す(表す)ようになり、聞こえる赤ちゃんと同様な言語発達を遂げ、自然に手話を獲得していきます。そのためには日本手話の環境を整えることが大切です。
幼稚部は従来の幼稚園の5領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」のうち「言葉」を「手話」に組み替え、小学部・中学部は従来の「国語」「音楽」「自立活動」を統合・再編成して「手話」「日本語」という教科を設置し、文部科学省から特例校として認可されています。
手話の「理解、表現、文法、物語・文学」などを学ぶと同時に、国語の「聞く・話す・読む(一部)」領域も手話科で学び、第一言語としての手話の力を高めることを目指します。
日本語教育の内容および国語の領域の「読む、書く」を学習し、第二言語としての日本語を読み書きできるようになることを目指しています。
一般校と同じ教科書を使って、様々な教科を日本手話で学びます。教員の指導や児童生徒の発表、議論などすべての教育活動を日本手話で行っています。教科の進度は一般校と同じです。
日本手話を第一言語、書記日本語(主に読み書き)を第二言語とする明晴学園では音声の指導はありませんが、2018年度より幼児教育の専門家の言語聴覚士を配置しています。
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