聞こえにくい赤ちゃんとのコミュニケーション

聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんとのコミュニケーションで一番大切なことは「アイ・コンタクト

聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんとのコミュニケーションで一番大切なことは「アイ・コンタクト」、つまり目を合わせることです。数か月後に補聴器や人工内耳を装用するとしても、それまでは音による情報が届きません。赤ちゃんが持って生まれた「優れた目」を存分に使うことでコミュニケーションの質と量を増やすことができます。オムツを替えるときは、赤ちゃんとしっかり目を合わせてからオムツを変える合図(ゼスチャー)をします。抱き上げるときは背後ではなく、前に回って顔を見せて『だっこ』のゼスチャーをしてから抱き上げてあげましょう。

さらに私たちは、聞こえにくいとわかったその日から手話を使うことをお勧めしています。聞こえる赤ちゃんが、胎児のときからお母さんの声を聴いているように、聞こえにくい赤ちゃんには常に手話で話しかけてあげます。赤ちゃんのそばを離れるときは、黙っていなくなるのではなく「トイレに行ってくるよ」、「ミルク作ってくるね」などと伝えてから行動します。はじめは、意味がわからなくても繰り返すうちに、“お母さんはまた戻ってくる”とか“もうすぐミルクが飲める”ということがわかるようになり、お子さんは安心していられます。聞こえる赤ちゃんの場合でも、お母さんは言葉がわからない赤ちゃんにいろいろと話しかけますよね。聞こえにくい赤ちゃんにも同じように手話で話しかけてあげてください。

明晴プレスクールめだかの職員は、日本手話ネイティブのろう者と、ろう児を手話で育てた経験をもつ聴者です。聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんとの楽しいコミュニケーションをサポートしていきます。

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