明晴日記
手話で楽しむ能狂言鑑賞会
喜多能楽堂で行われた、手話で楽しむ能狂言鑑賞会にお誘いいただきました。
創立10周年記念行事で発表した、小5・6の手話狂言をご指導いただいた
三宅近成先生や、ろう者劇団の江副悟史さんも出演されていたので、
始まる前から子どもたちはソワソワ。
手話狂言のお題目は「佐渡狐」。
手話で語られている上に、内容がコミカルなこともあり、
みんな前のめりになって鑑賞していました。
休憩をはさんで始まる能は未知の世界、
しかも80分間と子どもたちにとっては長丁場です。
「もしも、もしもわたしが寝ちゃっていても、三宅先生が出てきたら絶対に起こしてね!」
とおたがい約束し合っている子どもたちもいました。
能のお題目は「船弁慶」。
登場人物のイラストや、おおまかな流れや台詞が
現代語で書かれた資料があらかじめ配布されていたり、
演者が手話を使う場面を取り入れるなどの工夫が凝らされていて、
子どもたちもそれぞれの感覚で、「能」というものを体感していたようです。
鑑賞後、三宅先生が子どもたちに会いに来てくださり、みんなで記念撮影。
今年の千神祭でも小5・6は手話狂言を披露します。
一流の舞台を鑑賞して、さらに稽古に熱が入ることでしょう。