明晴日記
幼稚部さんはけっこう忙しい
ある日の幼稚部さんの一日です。
登園後、手洗いうがいをして教室にまっしぐら。
カバンをしまったら出席ノートにシールを貼って、
先生とおしゃべりをします。
昨日のおべんきょうの復習や、家族で話したあんなことやこんなこと、
話は尽きませんが、後ろに並んで待っている子がいるので切り上げて、
みんなで遊べる大きな部屋に移動します。
絵本を読んだり、ままごとをしたり、絵を描いたり、でんぐり返りをしてみたり、
みんなそれぞれ好きな遊びに興じます。
ブロックをパソコンやスマホに見立てて、
「メールしないと!」「あっ、しまった。電話しなきゃ!」と、
キーボードを打ったり、電話をかけるふりをする姿もなかなかリアルです。
パチンと電気が消灯したら、片付けの合図。
みんなで協力しながらおもちゃを片付けてトイレ休憩です。
トイレを済ませてとなりの部屋に移動したら、クラス毎にわかれて朝の会です。
4月に入ったばかりの星組さんも、お当番をこなすようになり、
朝の会の司会も堂々としたものです…が、きょうのお天気を
「くもり!」と言ったところで、何人かが「…ん?」という顔をしています。
窓の方を振り返って「ちがうよ、晴れてるよ!」という子もいて、
最終的に「晴れたり曇ったり」という結論に至りました。
月組さんの司会も、「ハンカチチェック忘れてるよ!」と、
うっかりミスを指摘されていました。
そのあとは、またみんな一緒になって絵本の読み聞かせタイムです。
先生が手話で絵本の内容をお話ししてくれるのを、
じいーっと見つめて、聞き入っています。
神妙な顔をしているのは、貸すのが嫌な主人公のお話だからでしょうか。
絵本の結末は大団円で、みんなほっと一安心。
次は発表の時間です。
家族構成と、家族の好きなものの紹介をします。
この日のために、子どもたちはお家でインタビューをしてきました。
家族一人ひとりの顔と名前、それぞれの好きなものを絵と文字でかいて、
みんなの前で発表します。
「お母さんと妹は納豆が好き。おんなじなんだよ、すごいでしょ!」
「パパはライオン、ママはクマ、ぼくはイヌが好きなんだ。」
お相撲が好きな子のおばあちゃんも、お相撲好きなことが判明して、
なーるほど!とみんなで大笑い。
お弁当の間もおしゃべりは止まりません。
口をモグモグしながらも、手はヒラヒラと宙を舞います。
今日は「けっこん」の話で盛り上がっているようです。
月組(年中)さん「わたしと●●くんは同い年だからけっこんできる?」
先生「そうだね。でも年の差があってもけっこんはできるんだよ。」
月組さん「えーっ!じゃあ、太陽組(年長)さんともけっこんできるんだ!」
と、世紀の発見をした子がいます。
星組(年少)さん「わたしは●●ちゃん(女の子)とけっこんしたいの。男の子はいやだ。」
先生「そうなんだ。じゃあ▲▲区や、■■区でけっこんするといいかもしれないね。」
先生「男は18歳、女は16歳にならないとけっこんできないんだよ。」
星組さん「わたしは4歳だから、まだまだかー。」
先生「相手にもいいよって言ってもらわないといけないし、
大事な紙にいろいろ書いて、判子も押さなくちゃだめなんだから。」
と、結婚の要件や多様性についてまで、なかなか深い話をしています。
食後は、晴れているので外遊び。
鬼ごっこをしてもいいし、ブランコをこいでもいいし、サッカーをしてもいいし、
先生と一緒に青虫を観察してもいいし、その全部をやってもいいのです。
小・中学部のお兄さんお姉さんがやってきて、一緒に遊んでくれたりもします。
今日は砂場が人気のようで、黙々と小さな山を作り続ける子や、
海岸みたいに砂に埋もれている子もいます。
それぞれ砂まみれになって遊んでいると、
突然、ジョウロの雨が降ってきました。先生の仕業です。
みんなは逃げるどころかジョウロの下に集まってきて、
「もっと降らせて!」「ここに入れて!」と、手やコップを差し出し大興奮です。
水とまざったドロドロの砂を腕に塗って、感触を楽しむ子もいます。
ワイルドな砂遊びもそろそろ終わりの時間。先生たちが手を振ると、
校庭各所で遊んでいた子どもたちもそれに気付き、手洗い場に集まってきます。
手洗いうがい、場合によっては全身シャワーを浴びて帰り支度です。
幼稚部さんの一日は、想像以上に忙しそうで、とても楽しそうでした。
帰ったらおいしいごはんを食べながら、家族に今日のできごとを話すのかな。
ゆっくり休んでまた明日、元気に明晴で会いましょう。